じゅごんが教えてくれたこと(2)

macchan

2010年04月19日 23:13

去年の7月6日のブログに書いた、藻類の専門家の新井さん。

新井さんが、大浦川を上流にむけ、足早に歩きながら話してくれたこと、
「蔡温の時代の農業政策は非常にすぐれていた。
以前はもっと畑があって山も段々畑だったのに、赤土が海に流れ出なかった。
沖縄の土地は透過がいいから、雨で赤土が出ても、海に行くまでに吸い込まれ伏流水となって、リーフに、冷たいミネラルの多い湧き水としてでていた。だから、サンゴや海草が元気だった。
いまは、畑や道路に側溝をつくり、赤土の水をそのまま、最短距離で海に流す。
赤土でよごれたサンゴや海草は、光合成ができなくなったり、病気になったりでよわくなり、湧き水も少なくなって水温も上がり死んでいく」と、
そして、「蔡温の農業政策に学んで、畑の境界線に枯葉や石を置き、赤土が流れないようにして、無農薬で野菜を栽培して、蔡温野菜ブランドで売りなさい」と、海と畑とジュゴンにやさしい蔡温野菜です。


最近確信しました。古い沖縄民家についている、あたい(自家用の家庭菜園)は、蔡温の農業政策にそって作られたに違いないと。



こんな「あたい」を、3ヵ所耕しています。どんな大雨のときも、赤土がながれません。
ここで収穫した蔡温野菜を民宿のお客さんに食べてもらいます。

藻類の専門家なのに、新井さんはジュゴンに異常にくわしいんです。リモコンへりを使ったジュゴンの食みあと調査や、海外のジュゴンの調査もしているんです。
あやしい。
おまけに、やんばるの村おこしを熱く語るのです。
ますますあやしい。
こんど新井さんに会ったら、「あなた、ジュゴンでしょう!」と聞いてみないとね。

蔡温野菜始めませんか。













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